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researches:ybal3c3 [2015/01/16 11:52]
kosaka
researches:ybal3c3 [2015/01/31 00:44] (現在)
kosaka
ライン 1: ライン 1:
-====== 研究トピック ======+====== 研究トピック ​======
  
 <typo fw:bold; fs:​120%>​2次元三角格子を持つフラストレート化合物YbAl<​sub>​3</​sub>​C<​sub>​3</​sub>​におけるスピン一重項基底状態</​typo>​ <typo fw:bold; fs:​120%>​2次元三角格子を持つフラストレート化合物YbAl<​sub>​3</​sub>​C<​sub>​3</​sub>​におけるスピン一重項基底状態</​typo>​
ライン 19: ライン 19:
    </td>    </td>
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-          <​img border=0 align=center width=107 height=208 src="​http://​www.phy.saitama-u.ac.jp/hp/​images/​YbAl3C3_structure.png">​   ​+          <​img border=0 align=center width=107 height=208 src="​http://​mag.phy.saitama-u.ac.jp/​images/​YbAl3C3_structure.png">​   ​
    </td>    </td>
  </​tr>​  </​tr>​
ライン 37: ライン 37:
 相転移に伴うエントロピーの解放は期待されるR<​i>​ln</​i>​2の約半分程度であることや、Yb以外のRAl<​sub>​3</​sub>​C<​sub>​3</​sub>​(Rは希土類元素) 相転移に伴うエントロピーの解放は期待されるR<​i>​ln</​i>​2の約半分程度であることや、Yb以外のRAl<​sub>​3</​sub>​C<​sub>​3</​sub>​(Rは希土類元素)
 などで類似の転移が見られるとの報告 などで類似の転移が見られるとの報告
-<a href="​http://​jpsj.ipap.jp/link?JPSJ/76/123703/" target="​_blank">​[2]</​a>​+<a href="​http://​dx.doi.org/10.1143/JPSJ.76.123703"​ target="​_blank">​[2]</​a>​
 もあり、引き続き議論がなされている。 もあり、引き続き議論がなされている。
 </dd> </dd>
ライン 43: ライン 43:
    </td>    </td>
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-          <​img border=0 align=right width=277 height=277 src="​http://​www.phy.saitama-u.ac.jp/hp/images/YbAl3C3_Sheat.png">​   ​+          <​img border=0 align=right width=277 height=277 src="​http://​mag.phy.saitama-u.ac.jp/​images/​YbAl3C3_sheat.png">​   ​
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ライン 55: ライン 55:
 <dd> <dd>
  YbAl<​sub>​3</​sub>​C<​sub>​3</​sub>​は奇妙なことが低温でも起きる。  YbAl<​sub>​3</​sub>​C<​sub>​3</​sub>​は奇妙なことが低温でも起きる。
-磁化測定からはYbの有効ボーア磁子はYb<​sup>​3+</​sup>​で良く説明され、ワイス温度が-94Kと非常に大きい値(これも不思議)+磁化測定からはYbの有効ボーア磁子はYb<​sup>​3+</​sup>​で良く説明され、ワイス温度が-94Kと非常に大きい値、
 つまり大きな磁気相互作用を持っているにも係わらず極低温20mKまでの測定で磁気秩序は観測されていない。 つまり大きな磁気相互作用を持っているにも係わらず極低温20mKまでの測定で磁気秩序は観測されていない。
 また、比熱には低温でショットキー異常が現れ、そのエントロピーの解放はちょうどR<​i>​ln</​i>​2である。 また、比熱には低温でショットキー異常が現れ、そのエントロピーの解放はちょうどR<​i>​ln</​i>​2である。
 いくつかの実験事実をつなぎ合わせると、低温でエントロピーを解放するためにYbの磁気モーメントが2量体化(ダイマリゼーション) いくつかの実験事実をつなぎ合わせると、低温でエントロピーを解放するためにYbの磁気モーメントが2量体化(ダイマリゼーション)
 していると解釈でき、この可能性は論文 していると解釈でき、この可能性は論文
-<a href="​http://​jpsj.ipap.jp/link?JPSJ/76/123703/" target="​_blank">​[2]</​a>​+<a href="​http://​dx.doi.org/10.1143/JPSJ.76.123703"​ target="​_blank">​[2]</​a>​
 で初めて報告された。 で初めて報告された。
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ライン 73: ライン 73:
 右下図はその磁気励起強度の温度変化を等高線マップで表したものである。 右下図はその磁気励起強度の温度変化を等高線マップで表したものである。
 これが何に起因しているのか今のところ定かでないが、 これが何に起因しているのか今のところ定かでないが、
-<​b>​f電子系で初めての2量体化現象</​b>​ +<​b>​f電子系でのスピン2量体化現象</​b>​ 
-突き止めなければならないことたくあり、研究は緒についたばかりである。 +はが観測れているのは現状ではYbAl<​sub>​3</​sub>​C<​sub>​3</​sub>​のみであり、 
-差し当たっては、どような2量体化構造なのか実験的に確かめたいと考えている。+今後の研究の展開が期待できる。
  
 </dd> </dd>
ライン 81: ライン 81:
    </td>    </td>
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-          <​img border=0 align=right width=277 height=385 src="​http://​www.phy.saitama-u.ac.jp/hp/​images/​C11.png">​   ​+          <​img border=0 align=right width=277 height=385 src="​http://​mag.phy.saitama-u.ac.jp/​images/​C11.png">​   ​
    </td>    </td>
  </​tr>​  </​tr>​
ライン 92: ライン 92:
  M. Kosaka, Y. Kato <i>et al.</​i>,​ JPSJ <​b>​74</​b>​ (2005) pp. 2413-2416.  M. Kosaka, Y. Kato <i>et al.</​i>,​ JPSJ <​b>​74</​b>​ (2005) pp. 2413-2416.
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- <a href="​http://​jpsj.ipap.jp/link?JPSJ/76/123703/" target="​_blank">​[2]</​a>​+ <a href="​http://​dx.doi.org/10.1143/JPSJ.76.123703"​ target="​_blank">​[2]</​a>​
  A. Ochiai, T. Inukai <i>et al.</​i>,​ JPSJ <​b>​76</​b>​ (2007) pp. 123703 (4 pages).  A. Ochiai, T. Inukai <i>et al.</​i>,​ JPSJ <​b>​76</​b>​ (2007) pp. 123703 (4 pages).
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researches/ybal3c3.1421376754.txt.gz · 最終更新: 2015/01/16 11:52 by kosaka
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