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結晶ギャラリー

YbAl3C3 YbAl3C3
hexagonal prism
Ar雰囲気中でウィスカー成長により、単結晶化した試料。六角柱の形状を持ち、先端に六角形の花が咲いたような格好をしている。 直径は20~30ミクロン程度、長さは長いものになると1mmを越すものもある。Spring-8でのX線回折実験、電気抵抗測定に使用。 現在、様々な方法で大型化に挑戦中。 磁性原子のYbが2次元三角格子を組んでおり、f電子系では稀なフラストレーションの効果が顕著に現れている。 加藤君の血と汗と涙の結晶。


YbAl2 YbAl2
regular octahedron
リチウムフラックスを用いてタンタルるつぼにて作成。 1000℃で30時間保持し、室温まで徐冷。Ybの沸点が1190℃程度であるのに対して融点が1360℃であるYbAl2は作成が難しい。また、構成元素であるAlはタングステン、タンタル、モリブデンなどの金属るつぼの材料に使われる高融点金属と化合しやすい性質を持つ。そのため、単結晶の基礎物性はほとんど報告されていなかった。能渡さんが発掘した偶然の産物。

SmNiP SmNiP
hexagonal plate
これまでに単結晶作成の報告がなかった物質。少し、お茶目な作り方をしている。物性もよく分かっておらず、今後実験を重ね明らかにしていく。 欲を言えば、もう少し大きく成長してくれないだろうか。現在のところ約1mm四方が最大。 研究室としては初めての燐化合物の単結晶である。この一歩は小さいが・・・といった感じ。ニンニク臭いとの噂もある近藤君の愛着の一品。

Yb3F4S2 Yb3F4S2
square plate
密閉Moるつぼ中で予備合成後、化学輸送法にて作成。黒色をしており、電気抵抗は室温で半導体的挙動を示すもののほぼ絶縁体といってよい。 Ybが占めるサイトが2種類有り、それぞれで2価と3価の電子状態をとっていると言われている。が、しかし・・・ 面白い層状構造を持った正方晶化合物。右下に見えるのはX線回折実験固定用のガラス棒。 初めて、フッ素の入った物質に挑戦した小檜山君の苦心の賜物。


gallery/crystals.txt · 最終更新: 2014/12/12 11:57 by kosaka
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