試料作製装置

高周波単結晶育成炉

高周波単結晶育成炉 理学部1号館4階1419室

高周波加熱により試料を溶かす装置。高融点金属(タングステン・モリブデン・タンタルなど)のるつぼに原料を封入し、2000℃を軽く超える温度まで上げることができる。より高温を狙うため、設計段階でコイルなどの最適化を行っている。研究室の今後の試料作成の主戦力。


テトラアーク炉

テトラアーク炉 理学部1号館4階1422室

チョクラルスキー法を用い、単結晶を引き上げる装置。原料を水冷された銅ハースの上に置き、4本のアーク電極を用い出力を微調整することができる。元素が蒸発しない、引き上げたい化合物がコングルエントメルト(調和融解)であるなどの条件を満たす必要があるが、一日で大きな単結晶が<うまくいけば>手に入るのが魅力。比較的融点の高い、炭素を含んだ金属間化合物の作成に適している。夏場の作業はつらい。


モノアーク炉

モノアーク炉 理学部1号館4階1419室

取り扱いが簡便なモノアーク炉。チャンバー容積を小さめにして、かつ必要な補強を施して、10気圧の圧力下で試料の融解ができる。最も使用頻度が高い実験装置の一つである。新配属の学生が操作に慣れる頃、研究室ではアーク炉待ちの行列ができる。皆、片っ端から、溶かす、溶かす、溶かす・・・


マッフル炉

マッフル炉 理学部1号館4階1402室

研究室初期の学生M岡君がヒータを購入して、作った電気炉。いつも誰かが何かの試料を熱処理している。1300℃を達成することができるが、発熱体にダメージが蓄積するため1200℃までの運転としている。常用1100℃の自作マッフル炉(デスメタル調)もある。


シリコニット管状炉

シリコニット管状炉 理学部1号館4階1402室

シリコニット発熱体を用いた炉。常用最高1300℃で使用している。比較的、融点の高い合金線でカゴを作って、石英封入した試料をぶら下げて熱処理をしている。芸術的なカゴを作る学生さんもいました。


気相成長炉

気相成長炉 理学部1号館4階1402室

通称コビー炉。ダブルゾーンヒータを持つ気相成長や化学輸送法に使う電気炉。皆で廊下をめいいっぱい使ってムライトチューブにカンタル線を巻いて製作。温度勾配の制御は意外と(失礼)優秀です。いろいろと模索中。


高温真空炉(カーボンヒーター)

高温真空炉(カーボンヒーター) 理学部3号館物理実験室

2500℃は達成できる炉。しかし、怖くてそこまで上げたことはない。昭和43年製であるからかなりの年代物。その昔、海を渡って研究室にやってきた。チャンバーに直結している手前の排気装置は巨大ターボ分子ポンプ。大気圧から真空引きが可能でロータリーポンプは不要という恐ろしい代物である。ただ、ジェット機のような騒音がするので稼働中は耳栓がかかせない。


るつぼ封入炉

るつぼ封入炉 理学部1号館4階1419室

高周波単結晶育成炉で使用する金属るつぼの封入に用いる。手前のハンドルを回転すると、チャックで固定されたチャンバー内の金属るつぼが回転する仕組み。モノアーク炉で封入するより、大分楽になった。

equipment/sample_preparation.txt · 最終更新: 2014/12/05 10:46 by kosaka
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